2009年上半期のサイバー犯罪の検挙状況及び相談状況を公表(警察庁) | ScanNetSecurity
2024.04.19(金)

2009年上半期のサイバー犯罪の検挙状況及び相談状況を公表(警察庁)

 警察庁は8月20日、2009年(平成21年)上半期のサイバー犯罪の検挙状況及び相談状況をまとめて発表した。

製品・サービス・業界動向 業界動向
 警察庁は8月20日、2009年(平成21年)上半期のサイバー犯罪の検挙状況及び相談状況をまとめて発表した。

 発表によると、2009年上半期のサイバー犯罪(情報技術を利用する犯罪)の検挙件数は3,870件で前年同期(2,192件)より76.6%増加した。内訳としては、不正アクセス禁止法違反が1,965件で前年同期(157件)の約12.5倍。コンピュータ・電磁的記録対象犯罪は47件で前年同期(73件)より35.6%減少。ネットワーク利用犯罪は1,858件で、前年同期(1,962件)より5.3%減少となっている。

 不正アクセス禁止法違反が激増した要因としては、犯行グループ(15人)による不正アクセス禁止法違反(ヤフーオークション詐欺・イーバンク銀行不正送金事件として検挙)が1,813件にも及んだことがあげられている。また、ネットワーク利用犯罪については、ネットワーク利用詐欺は増加(706件、前年同期比+123件、+21.1%)したが、そのうちオークション利用詐欺は減少(295件、前年同期比-84件、-22.2%)した。児童買春及び青少年保護育成条例違反は大きく減少(328件、前年同期比-167件、-33.7%)するも、わいせつ物頒布等及び児童ポルノ事犯(247件、前年同期比+41件、+19.9%)、出会い系サイト規制法違反(禁止誘引)(184件、前年同期比+25件、+15.7%)はともに増加している。

 2009年上半期に都道府県警察の相談窓口で受理したサイバー犯罪などに関する相談件数は43,756件で、前年同期(38,506件)より13.6%増加。中でも「インターネット・オークション」に関する相談が減少(前年同期比-1,009件、-19.8%)する一方、「詐欺・悪質商法」(前年同期比+4,679件、+27.4%)や迷惑メールに関する相談(前年同期比+484件、+16.9%)が増加した。

http://www.npa.go.jp/cyber/statics/h21/pdf50.pdf
《ScanNetSecurity》

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×