株式会社アイ・ティ・アール(ITR)は8月11日、国内のセキュリティ・ログ管理製品6分野の市場規模及び動向を調査してまとめた、「ITR Market View:セキュリティ・ログ管理市場2009」を発行、販売を開始した。 対象となっているのは、統合ログ管理、フォレンジクス、データベース・ログ管理、ファイアウォール・ログ管理、ファイルサーバ・ログ管理、クライアント・ログ管理の6分野の製品市場及び国内49ベンダー。これらの市場規模実績(2007〜2008年度)と予測(2009〜2013年度)、ベンダー・業種別のマーケットシェア(2007〜2009年度)などを調査し、市場分析などと合わせて掲載している。価格は、レポート版(A4判・約260ページ・バインダー装丁)が14万7,000円。CD-ROM版(全編をPDF形式で収納)が29万4,000円。 サイトで一部公開されている情報によると、2008年度のセキュリティ・ログ管理市場全体は、出荷金額ベースで前年比17.5%増と拡大。そのなかで最も前年比の伸び率が高かったのは、データベース・ログ管理市場であり、同市場の国内出荷金額は20億5,900万円、前年比39.0%増と大きく拡大している。伸びの最大の要因は、日本版SOX法施行に伴う内部統制への対応ニーズと考えられ、同分野ベンダーシェア1位のインサイトテクノロジーでは、金融業や通信業での大口案件の複数獲得とパートナー販売の拡大によって、2008年度の出荷金額を前年比88.7%増の8億円へと大きく伸ばし、同社の市場シェアは10ポイント増の38.9%となった。ただし、ITRのアナリストは「企業の投資マインドは依然として改善の兆しが見られないことから、2009年度の伸び率は前年度に比べるとやや減速する」と予測している。 http://www.itr.co.jp/press_release/090811PR/