株式会社富士経済は7月9日、セキュリティ関連の市場調査を実施し、「2009 セキュリティ関連市場の将来展望」として発表した。同調査は、主要セキュリティ関連の機器・システム32品目とサービス9種について調査するとともに、主要セキュリティシーンの実態と成長性を分析したもの。調査結果では、市場は年率10%以上の成長を遂げてきたが、景気後退の影響を受けて成長が鈍化、2008年は前年比3.1%増の5,923億円であった。 しかし、情報漏えい対策や内部統制強化、ISMSの認証取得など、セキュリティへの継続的な取り組みが必要となっており、大規模事業者を中心に需要が広がっている。中小規模事業者も、セキュリティ対策を強化している大規模事業者の取引先として対策に取り組む必要が出てきており、需要の高まりが期待される。2009年の市場は、前年比4.5%増の6,192億円が見込まれ、本格的な需要回復が期待されるのは2010年以降と見られるという。 https://www.fuji-keizai.co.jp/market/09058.html