株式会社Kaspersky Labs Japanは7月2日、2009年6月のマルウェアマンスリーレポートを発表した。これは、カスペルスキーセキュリティネットワーク(KSN)の結果をもとに、最も蔓延しているウイルスをふたつのランキングにまとめたもの。発表によると、6月のランキングでは、先月に続き「Net-Worm.Win32.Kido.ih」が首位となった。このネットワークワームは、今回分析方法が変更されたにもかかわらず首位をキープしている上、亜種である「Kido.jq」および「Kido.ix」もランキングに入っている。「Kido」が蔓延している理由は、このファミリーがウイルス対策により保護されていないPCに接続されるリムーバブルメディアを経由して拡散することもできるためだという。同じ理由により、「Autorun」ファミリーに属する「AutoRun.dui」および「AutoRun.rxx」もランクインしている。また、サイバー犯罪者に頻繁に使用される特に注目すべきスクリプト型トロイの木馬「Trojan-Downloader.JS.LuckySploit.q」もランクインした。 ユーザのコンピュータ上で検知した悪意あるプログラムのランキングでは、1位が「Net-Worm.Win32.Kido.ih」、2位が「Virus.Win32.Sality.aa」、3位が「Trojan-Dropper.Win32.Flystud.ko」、4位が「Trojan-Downloader.Win32.VB.eql」、5位が「Worm.Win32.AutoRun.dui」となった。また、Webアンチウイルスの統計結果ランキングでは、1位が「Trojan-Downloader.JS.Gumblar.a」、2位が「Trojan-Downloader.JS.Iframe.ayt」、3位が「Trojan-Downloader.JS.LuckySploit.q」、4位が「Trojan-Clicker.HTML.IFrame.kr」、5位が「Trojan-Downloader.HTML.IFrame.sz」となった。http://www.kaspersky.co.jp/news?id=207578773