事態について、WikiLeaksに書き込みを行った人物が、PMPにコメントを求めたようだが、拒否されたらしい。さらに、WikiLeaksを読んだ『Washignton Post』のBrian Krebsも、攻撃を受けたサイトを担当する、バージニア州のDepartment of Health Professions(医療従事者部門)のSandra Whitley Ryalsに問い合わせたとセキュリティブログで書いている。そして、「連邦政府と州政府レベルでの犯罪捜査が行われている」として、詳細の説明はなかったが、FBIへ問い合わせるようにとの回答を得たらしい。
Department of Health Professionsでは、事件が起こってすぐにWebサイトをシャットダウンしていて、その理由はコンピュータとe-mailシステムの"技術上の問題"があるためと説明していた。数日後に一部のシステムは回復したものの、専門家や捜査当局と協力して、必要な措置を行うよう、極めて注意をしているとのものだ。専門家が安全でセキュアだと確認したシステムのみを再開している。
Webサイトだけではなく、e-mailでのコミュニケーションも一時停止した。同時に、Webサイトが復旧するまでの措置として、連絡先の電話番号とファクス番号を表示するページをアップしている。Department of Health Professionsはヘルスケア、医療関係の免許発行や、診療をはじめとする医療業務の管理を行うバージニア州政府の機関だ。Whitley Ryalsは、サイトはダウンしているものの、免許の発行が停止しているのではなく、違反報告に対する調査業務も行っていくと発表している。
バージニアPMPへの攻撃は、Sans Internet Storm CenterのBojan Zdrnjaもブログページ"Diary"で書いている。「状況についての明確な回答は得られていないが、Webサイトにアクセスができず、フロントエンドのWebページが変えられていることから、このハッカーは確かに、Webサイト攻撃に成功している」という。