株式会社ネットフォレストは6月6日、感染したPCのすべてのファイル・ディレクトリを削除する新種のトロイの木馬に関してロシアDoctor Web社が警告を発していると、Dr.WEBにおいて発表した。このトロイの木馬は「Trojan.KillFile.904」と呼ばれ、2009年6月1日に初めての感染が確認されている。このトロイの木馬はマイクロソフトのWordやExcelファイル、画像・音声・動画ファイルなどを破壊した「Win32.HLLW.Kati(別名:Penetrator)」の後継マルウェアと思われるが、遥かに危険なマルウェアであるとしている。 Trojan.KillFiles.904は、感染したPCのローカルドライブとリムーバブルドライブをアルファベットの逆順に(ZからAへ)探し、可能なディスク上のすべてのファイルとディレクトリを削除する。使用中などでファイルが削除できない場合、トロイの木馬はそのファイルに隠しファイル属性を設定する。Windowsのシステムファイルやディレクトリは削除されないため、システムはいつもどおり動いているにもかかわらずユーザは全てのデータを失うことになる。http://drweb.jp/news/20090606.html