トレンドマイクロ株式会社は6月3日、2009年5月のインターネット脅威マンスリーレポートを発表した。発表によると、2009年5月の不正プログラム感染被害の総報告数は4,496件で、2009年4月の4,125件から増加した。不正プログラム感染被害報告数ランキングでは、主にUSBメモリを悪用する不正な設定ファイル「MAL_OTORUN」が4月から微増しており、新しく作成された不正プログラムにもUSBメモリを悪用する手口が使われていると思われる。 4月末には、新型インフルエンザ騒動に便乗したスパムメールの国内の流通が確認された。メールタイトルは新型インフルエンザに対する注意喚起をユーザに促すもので、メールに添付されたファイルはAcrobatの脆弱性を狙うPDFファイルであった。また、PDFファイルは新型インフルエンザに関する警告の文面に偽装されている。海外でも同様に、新型インフルエンザ騒動に便乗したスパムメールが流通しており、タイトルを新型インフルエンザに関連するものに偽装しているとともに、医薬品のオンライン販売サイトへ誘導するためのURLが記載されている。ランキングの1位は「MAL_OTORUN」(413件)、2位は「TROJ_SEEKWEL」(186件)、3位は「WORM_DOWNAD」(157件)、4位は「BKDR_AGENT」(68件)、5位は「TSPY_ONLINEG」(48件)となっている。http://jp.trendmicro.com/jp/threat/security_news/monthlyreport/article/20090603014518.html