株式会社トライコーダと株式会社アイアクトは3月30日、Webアプリケーションの脆弱性に特化した情報サイト「脆弱性診断.jp」にて、共同でWebサイトの脆弱性を防ぐセキュリティ要件をまとめた仕様書「発注者のためのWebシステム/アプリケーションセキュリティ要件書」を無償で公開した。 Webアプリケーションの開発においては、認証方法、セッション管理、HTTPS、Cookieなどセキュリティに関して考慮すべきポイントが数多く存在するものの、仕様については開発側と発注側のセキュリティリテラシーに乖離があることから、一般的に開発側の実装方法に依存することが多く、サービス開始後にセキュリティ問題が顕在化した場合、両者間で責任の所在などを巡りトラブルに発展するケースがあった。 公開はこうした状況を踏まえ、Webアプリケーションの開発者、特にシステム開発を発注する側にセキュリティ要件についての知識を提供すると同時に、要求仕様書や提案依頼書の資料として利用してもらうことで、トラブルを未然に防ぐのが目的としている。なお、当ドキュメントは公共性が高いことから、二次加工・配布、商用利用が可能なクリエイティブコモンズライセンスとして公開されている。 http://www.tricorder.jp/press20090330.html