インターネット・ホットラインセンターの2008年運用状況を発表(警察庁) | ScanNetSecurity
2024.04.25(木)

インターネット・ホットラインセンターの2008年運用状況を発表(警察庁)

 警察庁は3月19日、2008年のインターネット・ホットラインセンターの運用状況について発表した。同センターは、同庁の委託により、一般のインターネット利用者からの違法情報、有害情報に関する通報を受け付け、警察への通報やプロバイダや電子掲示板の管理者などへ削除

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 警察庁は3月19日、2008年のインターネット・ホットラインセンターの運用状況について発表した。同センターは、同庁の委託により、一般のインターネット利用者からの違法情報、有害情報に関する通報を受け付け、警察への通報やプロバイダや電子掲示板の管理者などへ削除依頼などを行っている通報受付窓口。

 発表によると、同センターで2008年中に受理した通報件数は135,126件で、2007年(84,964件)と比べ約6割も増加していることが分かる。内訳としては、わいせつ物公然陳列、児童ポルノ、口座売買などの違法情報が14,211件(07年12,818件、対前年比10.9%増)。殺人請負や集団自殺などを呼びかける有害情報が6,122件(07年3,600件、対前年比70.1%増)。合法的なポルノや出会い系サイトに関わる情報など、その他情報が122,947件(07年75,351件。対前年比63.2%増)となっている。また、通報を受けた違法情報をもとに、2008年中に検挙に至ったものは10件だった。削除依頼では、違法情報として依頼を行った6,414件のうち5,451件(85.0%)が、有害情報として依頼を行った2,260件のうち1,713件(75.8%)が削除されたとしている。

 なお、本年に入って検挙したものはすでに22件(3月15日現在)になるそうで、違法情報などの増加傾向は今年になっても続いていると思われる。同センターでは、通報件数が予想を上回って増加していることなどを受け、今後の課題として、体制の強化と業務処理の迅速化・効率化、関係行政機関・団体との連携強化、センターについての広報啓発の促進をあげている。

http://www.npa.go.jp/cyber/statics/h20/pdf48.pdf
《ScanNetSecurity》

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