キヤノンITソリューションズ株式会社は3月12日、2009年2月の月間マルウェアランキングを発表した。このランキングは、ESET社のマルウェアレポーティングシステム「ThreatSense.Net」を使用して集計したもの。 2月の第1位は、キーロガー機能を備え、オンラインゲームのユーザーIDに関する情報を収集・送信する「Win32/PSW.OnLineGames」で、全体の約7.33%を占めている。2位は先月1位だったWindowsのAutorun機能を悪用する「INF/Autorun」で全体の約6.44%。3位には、共有フォルダとリムーバブルメディアを介して感染を広げる新顔のワーム「Win32/Conficker.AA」がランクインした。このワーム、先月はランク外だったにもかかわらず、今回、約5.38%を占めていきなり3位に登場。これからみて、短期間で急速に感染が広がったと思われる。 また10位以内でも、感染先PCに複数のアドウェアコンポーネントをインストールすることが確認されている「Win32/TrojanDownloader.Swizzor」(約2.07%)が前回36位から6位に、アジア地域のPCを標的にしたアドウェア「Win32/Adware.TencentAd」(約1.60%)が前回73位から8位に急上昇している。後者は、Webサイトを閲覧した際に、ユーザーの許可なしに自動的にプログラムをダウンロードする「ドライブバイダウンロード」と呼ばれる手法でインストールされることが多いそうなので、ブラウザの警告を無視したり、不用意にセキュリティレベルを落とすことがないように注意したい。 http://canon-its.jp/product/eset/topics/malware0902.html