ランキングではこの他、2008年度におけるマルウェアの主なトレンド、2009年度に予測される脅威のトレンドが表形式で紹介されている。2008年度の傾向としては、偽ウイルス/スパイウェア対策製品の増加や高度化、オンラインゲームのパスワードを盗むマルウェアの増加、多くのマルウェアがWindowsのAutorun機能を悪用する機能を搭載、トロイの木馬的な不正PDFファイルなど、信頼性が高いと思われていたドキュメントよる攻撃の増加などが挙げられている。また今年のトレンドでは、実際には存在しないマルウェアを検出してみせる偽対策ソフトのビジネスの拡大、Webブラウザを狙う脅威の増加、Mac OS XやLinuxなどWindows以外のOSに対する攻撃の拡大、検出を逃れるため、さまざまなファイル形式(PDF、JavaScript、メディアファイルなど)に紛れたマルウェアの増加、VM(仮想マシン)を認識し、それに対応していくマルウェアの進化などが予測されている。