独立行政法人 情報処理推進機構 セキュリティセンター(IPA/ISEC)は11月5日、2008年10月の「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況」をまとめ発表した。ウイルス届出状況では、ウイルスの検出数は約27万個と、9月の約22万個から23.7%の増加となった。また、10月の届出件数は1,839件となり、9月の1,875件から1.9%の減少となっている。不正プログラムの検知状況では、バックドアやスパイウェア等の不正プログラムの検知件数が2008年9月以降増加している。特に10月は「セキュリティ対策ソフトの押し売り」行為を行う「FAKEAV」が急増した。 10月の不正アクセス届出件数は17件で、そのうち12件は何らかの被害に遭っている。不正アクセスに関連した相談件数は58件(うち7件は届出件数としてもカウント)であり、そのうち22件は何らかの被害に遭っている。被害届出の内訳は、侵入4件、アドレス詐称が1件、その他(被害あり)7件となっている。また、10月の相談総件数は1,171件で、そのうち「ワンクリック不正請求」に関する相談が305件(9月は651件)、「セキュリティ対策ソフトの押し売り」行為に関する相談が31件(9月は50件)、Winnyに関連する相談が5件(9月は4件)、「情報詐取を目的として特定の組織に送られる不審なメール」に関する相談が3件などとなっている。 http://www.ipa.go.jp/security/txt/2008/11outline.html