株式会社Kaspersky Labs Japanは11月1日、2008年10月のウイルスTOP20を発表した。発表によると、9月の統計で首位だったルートキット「Agent.cxv」は、ランクインのときと同様に、突然ランキングから消えた。すっかり姿を消したわけではないが、順位をかなり落としTOP50にも入っていない。代わって今回第1位になったのは「Trojan-Downloader.WMA.Wimad.n」で、通常とは違った悪意あるプログラムとなっている。このプログラムはマルチメディアファイルの形式をとり、Windows Media Playerの脆弱性を利用しながら別のトロイの木馬をダウンロードする。第2位、第3位、第4位にはいずれも新しい悪意あるプログラムがランクインした。特に注目されるのはウイルス「Sality.aa」で、このウイルスが2つ目のランキングの常連であることを考えると、今回このランキングへも同時にランクインしたという事実は、憂慮すべき問題であるとしている。