JPCERT/CC(有限責任中間法人JPCERTコーディネーションセンター)は7月7日、2008年4月1日から6月30日までの「インシデントハンドリング業務報告」および「活動概要」を発表した。この3ヶ月間に受け付けた届出のうち、コンピュータセキュリティインシデントに関する届出は584件であった。受け付けたインシデントの送信元をトップレベルドメインで分類すると、「.jp」が169件で最も多く、以下「.com」(119件)、「.net」(75件)、「.de」(13件)、「.cn」(11件)と続く結果となった。インシデントのタイプ別分類の傾向としては、SQLインジェクションに関する届出の増加により「intrusion」が増加(18件)した。また「phishing」では、若干減少傾向にあるものの国内外の金融機関のフィッシングサイトが引き続き多くあった。活動報告では、トピックとして「CSIRT運用フェーズマテリアルなど5種類の調査・研究資料を公開」「C/C++セキュアコーディングトワイライトセミナースタート」「Japan Vulnerability Notes (JVN) 英語版の公開」「第20回 FIRST Annual Conference開催、来年の開催地は京都に決定」を挙げている。http://www.jpcert.or.jp/pr/2008/pr080005.pdfhttp://www.jpcert.or.jp/pr/2008/IR_Report0704.pdf