株式会社東芝は6月13日、同社が5月21日発表したHDD盗難事件に関する調査結果を発表した。これは、同社府中事業所においてハードディスク装置3台と、デスクトップPCの内蔵HDD1台が盗難被害に遭ったというもの。これらに含まれていた火力、水力および原子力の発電制御システムの設計データ等の内容について客先確認も含めて調査を行った結果、発電所の運転や施設の安全性に影響を及ぼす情報は含まれていないことを確認したという。 なおHDD内には、同社グループ従業員1,458名分および顧客・取引先553名分の氏名・メールアドレス等の個人情報が含まれていたが、該当者への連絡は完了しているという。同社では再発防止策として、部門での情報共有・保管のため一元管理するファイルサーバと周辺機器の設置・保管については、厳格なセキュリティ管理が必要なため、特定の管理者以外立ち入りできない制限エリアで集中管理するように徹底する。また一時保管機器についても、HDD内のデータ消去を徹底し、一括保管を目的とした管理体制を整備して集中保管するとしている。http://www3.toshiba.co.jp/power/whatsnew/topics/20080613/index_j.htm