IDC Japan株式会社は4月7日、国内セキュリティアプライアンス市場の2007年の実績を発表した。発表によると、市場全体の出荷金額は396億円で前年比成長率13.8%となり、国内IT市場総計の同2.4%と比較して高い伸びを示した。IDCではセキュリティアプライアンス市場を「脅威管理」「セキュアコンテンツ管理」に分類している。2007年は、脅威管理アプライアンス市場は前年比8.4%増の313億円、セキュアコンテンツ管理市場は前年比39.5%増の84億円であった。高い成長率の要因には、これまで実施されていなかった中小企業で対策が進みつつあることや、今年から施行される日本版SOX法や情報漏洩問題から企業における情報管理、コンプライアンスの重要性が認識され、引き続き需要が高いことが挙げられるとしている。脅威管理市場では、UTMの市場規模が119億円で前年比77.8%増と大きく伸びた。低価格製品に加え、より高価格の製品需要も伸びており、FW/VPN、IDS/IPSアプライアンス製品からの移行が今後も進むとIDCでは予測している。http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20080407Apr.html