株式会社ネットフォレストは12月5日、同社セキュリティサイト「Dr.WEB」において「2007年11月のウイルス・スパムレビュー」を発表した。発表によると、10月末から11月上旬にかけて「Storm Worm」がハロウィンに乗じた迷惑メールをばら撒いた。それまでの「Storm Worm」によって誘導されるサイトと異なり、デザインセンスのあるコンテンツが表示され「Dancing Skeleton(踊る骸骨)」を見るように促した。また、11月からロシアの複数のISP向けに正式にサービスを開始した「Dr.Web AV-Desk」により、エンドユーザPCが予想以上にマルウェアの脅威に晒されていることが判明した。特に多いマルウェアはパスワードを盗み出そうとするトロイの木馬であり、新テクノロジー「Origins Tracing」によって数多く検出された。迷惑メールに関しては「Storm Worm」によるものを含め、減る気配は全くなく、日本語の迷惑メールはアダルトサイトやブランド品の偽者販売サイトへの勧誘、性的コンテンツへのリンクに見せかけた詐欺サイトへの誘導など、より巧妙かつ悪質になっている。Dr.WEB:2007年11月のウイルス・スパムレビューhttp://drweb.jp/news/?20071205