神戸新聞社は9月23日、新聞製作システムに障害が発生し、9月22日の夕刊と23日付朝刊の紙面内容が通常と異なったものになり、配達も遅れたと発表した。障害は、同社が昨年3月に一新した製作システムのうち、紙面を組み上げる「組版システム」で発生したもの。製作に必要な情報を蓄積した組版データベースに、システム本体がアクセスできなくなり、予備系でも起動しなくなったという。製作システムは23日早朝に復旧し、24日付朝刊から平常体制となっている。この障害に対し、緊急時援助協定を結んだ京都新聞社に記者や技術社員12人を派遣、同社のシステムで一部の紙面を製作し、本紙側で印刷するという対応を余儀なくされた。これは阪神・淡路大震災以来のことだという。しかしページ数や紙面構成は通常と異なり、京都新聞の紙面を転用したページも含まれ、配達にも遅れが出た。神戸新聞社では、システムを共同開発した日本電気(NEC)とともに復旧に努め、最終的に23日未明、障害が起きる1日前の情報でデータベースを上書きする措置を実施し、ようやくシステム起動に成功した。神戸新聞社:新聞発行平常に戻る 製作システムが復旧http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000647578.shtml