NPO 日本ネットワークセキュリティ協会は、2006年度情報セキュリティインシデントに関する調査報告書を発表した。同報告書は、2006年1年間に報道された個人情報漏洩事件、事故を調査・分析し、独自の観点から評価したもの。報告書によると、個人情報漏洩の公表件数は993件で、前年の1,032件と同規模の件数を維持。それに対し漏洩人数は約2,200万人で、前年の880万人と比較して2.5倍に増加していることが分かった。業種別にみると、件数の多い順に「公務(20%)」「金融・保険業(14%)」「情報通信業(14%)」で、公務、金融・保険業は、2004年から2006年にかけて、常に件数の多い業種の1、2位を占めた。個人情報漏洩の原因は2006年も「紛失・置忘れ(29%)」「盗難(19%)」が多く、「ワーム・ウイルス」によるものは、2005年は0.2%であったが、2006年は12.9%に増加した。http://www.jnsa.org/result/2006/pol/insident/070720/index.html