●組織に大損害を与えるDoS攻撃ボットに関連した大きな事件では、2004年にアカマイ・テクノロジーズがDoS攻撃を受けたというものがある。アカマイは、世界一の評判もある高速ネットワークを有し、優れた配信を行うため、コンテンツ配信において最大手の1社だ。このマサチューセッツ工科大学(MIT)の教授が中心になって設立された米国の企業は、顧客にはIBMや日本電気、任天堂、米国防総省、米国教育省、Yahoo!、FedExなど大手企業が顔を揃える。また、インターネットのトラフィックの15〜20%は、アカマイが取り扱っていると言われている。2004年の事件では、同社の顧客のウェブサイトに対して、DoS攻撃が行われたため、AppleやYahoo!、Google、マイクロソフトなどのサイトが2時間以上、アクセス不能になってしまった。これは、DoS攻撃でDNSサーバがダウンしたというもので、アカマイの顧客の約4%がその影響を受けている。犯人はフロリダ州在住の32歳のジョン・ボンバードで昨年10月に起訴されている。ボンバードはGaobotウィルスを用いてボットのネットワークを作り上げていた。ニューヨークのコロンビア大学とペンシルバニアのバックネル大学のネットワークのPCも、ゾンビとなってボンバードにコントロールされた。ボンバードは、起訴から2ヵ月後の12月に有罪判決を受けている。アカマイの事件での詳しい損害額は発表されていない。しかし…【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】── この記事には続きがあります。 全文はScan Security Management本誌をご覧ください。◎有料版Scan申込> http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m02_ssm