株式会社NTTデータは6月25日、ネットブート型シンクライアント「CoreBoot」を新規に開発したと発表した。本製品は、ディスクレスPCを利用することで情報漏洩の防止や端末運用管理の効率化などを実現する一方、ハイエンド3D-CADアプリケーションの動作に対応するなど、高いユーザビリティを持つことが特徴。また、PCのOSやアプリケーションなどのプログラムやユーザが作成したデータなどすべての情報を、中央に配置したiSCSIストレージ装置に集約し、必要に応じてそれらの情報をクライアントのハードディスクが取り外されたディスクレスPCに読み込んで利用する「ネットブート型シンクライアント」となっている。多数のクライアントが同時に接続しても性能の劣化を最小限に抑えることができるため、これまでのシンクライアントにはない、大規模環境へのスケーラビリティを確保した製品となっている。現在はNTTデータ社内において、端末数百台規模の実証評価と、さらなる運用性の改善のための機能強化を推進しており、販売開始は10月中旬を予定している。今後は、NTTデータと株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズが共同で、本製品を利用した製造業向けの情報漏洩対策ソリューションの展開を図っていく計画だ。http://www.nttd-es.co.jp/info/press/pr07-002.htm