日本電気株式会社は7月18日、世界最小データ量・世界最小計算量のプライバシ保護型認証方式を体現する曲線を発見し、実用化可能であることを実証したと発表した。この認証方式は、同社が2005年7月に開発した認証方式で、利用者が特定グループに所属していることの証明とプライバシ保護とを世界最小データ量・世界最小計算量で実現する、グループ署名と呼ばれる方式の一種。この成果により、プライバシ保護型認証方式が具体的なアルゴリズムとして完成したため、同社は今後、本認証方式を実用化フェーズへ移行し、今後2年以内のサービス・製品への搭載を目指して研究開発を進めていく。この認証方式では、名前やIDなどの個人を特定する情報を用いることなく、認証対象があるグループに所属しているかどうかを確認できる。また、特定の管理者のみが、認証された個人が誰であったかを認証記録から特定することが可能となる。さらに、独自のアルゴリズムにより、世界最小の認証データ長を実現するとともに、認証データの作成および検証を世界最小の計算量で実現した。今後は携帯電話のような小型機器への応用も視野に入れて実用化を目指す。http://www.nec.co.jp/press/ja/0607/1802.html