このところ、Microsoft社に関連したセキュリティ攻撃が続けて報告されている。まず、5月16日ごろから、Microsoft Wordの未発見の脆弱性を狙った「ゼロデイ」攻撃が行われているとして、セキュリティ各社が警告している。これはWord 2002と2003の脆弱性を悪用するもので、ユーザーがe-mailに添付されたWord文書を開くと、Wordがクラッシュ。同時に、マクロによりリモートコードが自動的に実行される。事件についてはMicrosoft社も確認して、パッチの作成を急いでいる。23日付けの同社の『セキュリティアドバイザリ』によると、パッチはアプリケーションとの互換性確保など最終段階で、6月半ばの月例リリース、もしくはそれより早く公開する予定だ。この攻撃を受けると、攻撃者がPCのバックドアを開きトロイの木馬が起動する。攻撃元は中国、台湾で、特定の組織を狙っているようだ。トロイの木馬なので、感染すると攻撃者にそのPCはスパイされたり、情報を盗難、あるいはスパム送付やDOS攻撃を行うために使用される。【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】──(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec