イスラエルで民間調査機関をはじめとする大企業が関連したスパイ活動が明らかになった。捜査当局では、輸入車ディーラー、携帯電話のプロバイダー、衛星テレビ局が関わっているとしているが、現在は容疑者から押収した書類や、コンピュータに保存されていたファイルを詳しく調査中だ。先週、イスラエル警察は、イスラエルトップクラスのハイテク企業や民間調査企業の首脳他16人、さらに、イギリスでもイスラエル当局からの要請で2人を拘束。そのうち1人がソフトウェア・プログラマーだった。事件はプログラマーが、イスラエルの民間調査機関3社からの依頼を受けて、トロイの木馬型ソフトウェアを開発。調査機関のスタッフが、このプログラムを自分たちの顧客の競争相手にe-mailやCDで送付し、インストールしたものだ。このソフトを通じて、調査機関側でターゲットとした企業のコンピュータにインターネットからアクセスしていた。ボルボとホンダ車を輸入する会社はフォルクスワーゲンを輸入する企業に対し、また従業員数3500人のイスラエルの通信大手、CellcomとPele-phoneは、NASDAQにも上場するPartnerに対し、スパイ活動を行っていた。【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】──(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec