5月2日、米メディア・娯楽大手のタイムワーナーが、約60万件の従業員などの個人情報が入ったバックアップ・テープを紛失したとして、通知を開始した。紛失したテープに入っていた情報は、氏名と社会保険番号など。従業員は2日、昼過ぎにラリー・コッケル上級副社長兼主席セキュリティ責任者からの通知を受け取った。「(タイムワーナーでは)従業員の個人情報を非常に重要だと考えていて、今回のような事故が起こったことを遺憾に思う」と、声明で述べている。タイムワーナーでは、テープに保存されていたのは、現在および以前の従業員の情報で、顧客の個人情報は入っていないと発表している。事件は3月22日午前、データ保管・管理を行うIron Mountain社が、タイムワーナーのニューヨーク事務所からテープを受領。他の顧客企業を回り、夕方ニュージャージーの事務所に戻ってきたところ、テープが見あたらないことに気付いたというもの。Iron Mountainでは、直ちにタイムワーナーに連絡、シークレットサービスに通報して、捜査が行われた。「現在のところデータが不正に使用されたり、アクセスされた形跡はない」ということだ。【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】──(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec