日本電気株式会社(NEC)は、サーバ上の文書の内容からその機密レベルを判定し、機密レベルにあわせたアクセス制御ルールがサーバやファイアウォールで正しく設定されているかを自動的に確かめる機密文書漏洩検査システムを開発した。新システムは、自然言語解析と文書構造解析に基づく文書ファイル(HTML、word、excel、PDF等)の機密レベル判定技術と、機密レベルに応じたアクセス制御がシステムで正しくなされているかを検査する設定検査技術を組み合わせて実現したもの。具体的には、サーバのアクセス権設定やファイアウォールのフィルタリング設定を解析し、サーバ上の各文書に対し、どのユーザがどこからアクセスできるかを表現するグラフ構造(経路グラフ)モデルを構築し、アクセス制限ルールに従って機密文書への不正アクセスが存在するかを経路グラフ上で検査することで、不正アクセスに関する設定情報を特定、修正案を管理者に提示する。同社では、本システムの社内利用により導入効果の実証と改良をすすめ、情報漏洩対策ソリューション、セキュリティ運用サービス、文書管理ソリューションなどでの実用化を目指していくとのこと。http://www.nec.co.jp/press/ja/0503/0402.html