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2017.11.20(月)

英政府が提唱する ID データベース計画の '正当性'

国際 海外情報

John Lettice
2004年10月29日(金)17:01 GMT

 現在、提案されている ID カードのデータベース計画に関し、市民情報プロジェクト(CIP)を取り下げ、国民 ID 登録(NIR)が "採用" された。その決定は、内務省の正当性を示すものであり、自治委員会の委員長である John Denham 議員(労働党)は(驚くべき迅速さで)歓迎の意を表した。しかし Denham 議員が同委員会を代表して CIP の取り下げに歓迎の意を示したのは、いささか早計だったように思われる。財務省主席担当官である Paul Boateng 氏が NIR を採用し、CIP の事実上の見直しを明記した声明文を発表してから 24 時間しか経っていなかった。

 では、Boateng 氏も今回の決定を歓迎しているのだろうか? 同氏の声明文を次に記す。『CIP チームは、人口登録を実施する際のコストおよび考えられる様々な選択肢の利点を調査した。その結果、同チームは ID カードに関する政府提案の国民 ID 登録(NIR)について、ID カードが強制となった場合、別途に登録を実施するよりは NIR を介してその恩恵を国民に提供した方がコスト・パフォーマンスが良いという結論に達し、政府に提言した。政府はこの勧告を受け入れた』。

 CIP は ID 計画の推進派である国家統計局により策定されてきた。同プロジェクトが実現すると、英国市民の出生、結婚、死亡などの登録が近代化されることになるだろう。政府は、近代化によりどのような種類の付加的サービスが可能になるか、という検討を行うかもしれない。さらに近代化は、"生涯に渡る登録" の概念に合致するものだ。政府の公式報告書『市民登録:主な変更』には、"登録記録の中央データベースは改善されるだろう..." とある。しかし自治委員会の報告書にあるように、市民の名前、住所および様々な個人情報の登録に関して "かなり重複する部分がある" が、新たな情報が登録されるまで、それはそれで良いだろう。

 Boateng 氏の声明文を受けて内務省が水曜日に発表した文書には、"取り下げ" という文言は使用していない。内務省は次のように述べている。『政府は、NIR が長期に渡って採用され、国民登録用に考案されているいくつかの機能が実現され得ると確信している。NIR が採用されることから、既存の登録のあり方および有効性を改善すべく(個人照合番号を使用する可能性も含めて)CIP を積極的に活用することはない』。従って、出生、結婚そして死亡の電子的処理で人口登録を実施する機能として、CIP を展開することはない。つまり人口登録に関して、以前は CIP が有力だったが、現在は NIR に移行したのである。


[情報提供:The Register]
http://www.theregister.co.uk/

[翻訳:関谷 麻美]

(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)
http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec

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