●199回のハッカー攻撃 米国エネルギー省が9月24日に発表したサイバーセキュリティの評価報告書の中で、会計年度2004年に入って199回もハッカーの攻撃を受け、3531のシステムが影響を受けていたことが明らかになった。 報告書では、「適切な保護対策が取られていないシステムは、インターネットに載せると20分以内にハッカーなどの攻撃を受ける」とし、「他の政府機関や民間企業同様、基幹システムへの侵入や損害の脅威は常に大きくなって」いて、「サイバーセキュリティの分野で継続して警戒を強めていかなければ、非常に危険だ」と警告している。 同省はエネルギーシステムの他にも、核兵器の管理を行い、科学技術の分野で核となる行政機関だ。2004年、約27億ドルをITの分野に投入して、セキュリティの強化を図ったが、なおも基幹システムへのリスクの特定・緩和のための認証・認可や、緊急時や災害時に作動を続ける、あるいは再開するための、非常事態計画作成などが、不完全だとしている。【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec