経済産業省 商務情報政策局 情報セキュリティ政策室は8月5日、Windows RPCインタフェースにおけるバッファオーバーフローの脆弱性についての注意喚起を行った。この問題は、TCP/IPでメッセージの送受信を処理するWindowsのRemote Procedure Call(RPC)に脆弱性が存在するため、この脆弱性を利用して悪意の第三者からバッファオーバーラン攻撃が行われる可能性があるというもの。対象となるOSは、Windows NT Server 4.0、Windows NT Server 4.0,Terminal Server Edition、Windows 2000/XP、Windows Server 2003。この脆弱性を悪用することにより、任意のコードを実行されたり、Windowsを異常終了するなどの被害が考えられる。また、この攻撃は、ハッカーやクラッカーだけでなく、ワームなどにより被害を受ける可能性があるため注意が必要。経済産業省では、この脆弱性を悪用するワームやウイルスが出回った場合、適切な対策がとられていないシステムは深刻な被害に遭う可能性があるため、至急修正プログラムを適用するよう呼びかけている。