日本ネットワークアソシエイツ株式会社は7月4日、2003年6月におけるコンピュータウイルスの届出状況を発表した。レポートによると感染報告数1位は「W32/Bugbear.b.dam」で25.50%、2位は「W32/Bugbear.b@MM」で23.40%、3位は「JS/Fortnight@M」で12.80%であった。Bugbear.bは6月初旬に発生したウイルス。日本では対応が早かったため大きな被害は出ていないが、日本で検出され始めた時間帯が同月5日夕方からであったため、定義ファイルの更新の対応は深夜にまで及んだとのこと。今月は1〜3位までを新種ウイルスが占めており、先月まで1位を独占していた「W32/Klez.h@MM」は感染数12.80%で4位に後退している。また、5位にも新種ウイルスの「BAT/Mumu.worm」がランクインされている。日本ネットワークアソシエイツでは同ウイルスに対し、「Mumuワームは初期の感染方法の危険度は低いですが、関連ファイル数の多さと複雑さから、今後の亜種発生の危険性も高く注意が必要です」と注意を呼びかけている。http://www.nai.com/japan/