情報処理振興事業協会セキュリティセンター(IPA/ISEC)は、2003年5月度のコンピュータウイルス届出状況を発表した。レポートによると、5月の1位はW32/Klezで届出件数372件、2位はW32/Fizzerで310件、3位はW32/Sobigで151件。全体の届出件数は、4月の1,110件から約3割増の1,458件となった。2位となった新種ウイルスW32/Fizzerは、メールの添付ファイルおよびファイル共有ネットワークを介して感染を拡大するウイルス。さらに、キーボードからの入力情報を記録するプログラム(キーロガー)をインストールし、バックドアを仕掛ける。最近のウイルスの傾向として、P2Pアプリケーションを利用しての感染をあげ、「最新のワクチンソフトで検査する」、「添付ファイルを安易に開かない」といったウイルス対策の基本を徹底して頂きたい、としている。http://www.ipa.go.jp/security/txt/2003/06.html