情報処理振興事業協会セキュリティセンター(IPA/ISEC)は2月6日、2003年1月度のコンピュータウイルス届出状況を発表した。レポートによる1月の届出件数1位は「W32/Klez」で525件。続く2位は「W32/Bugbear」で105件、3位は「W32/Sobig」で68件報告された。新種ウイルス「W32/Sobig」の被害が徐々に拡大しており、同ワームは添付ファイルを開かない限り感染しないが、ウイルスメールの差出人がすべてbig@boss.comにて届くため、本来の感染者に連絡が取れず被害が広がっているとのこと。全体の届出件数は1,158件で、昨年12月の1,135件と同水準であった。また、世界中にネット障害を引き起こした「W32/SQLSlammer」の届出は6件で、ランキングは17位。同ワームは不正アクセスによる攻撃のため、ワクチンソフトだけでなくファイアウォールを導入するよう呼びかけている。http://www.ipa.go.jp/security/txt/2003/02.html