情報処理振興事業協会セキュリティセンター(IPA/ISEC)は1月10日、2002年12月および2002年年間のコンピュータ不正アクセス届出状況を発表した。12月の届出件数は22件と、2002年では最も少なく、侵入被害も1件のみであった。しかし、12月にはWindowsに特に注意を要する脆弱性が新たに発見されたことから、IPAはWindowsユーザに注意を呼びかけている。 2002年年間の届出件数は619件と、2001年の届出件数(550件)の約1.1倍となり、過去最多の届出件数となった。2002年は2001年と比べて、ワーム感染・形跡の届出が大幅に減少した一方、アクセス形跡やDoS(サービス妨害)の届出が大幅に増加し、侵入やアドレス詐称の届出も増加した。不正アクセスの届出においては、個人ユーザの届出件数が、2001年の30%から、2002年は67%と大幅に増加している。http://www.ipa.go.jp/security/crack_report/20030110/0212.html