11月度において流行の兆しがあるウイルスにBraidが挙げられる。Bridとも呼ばれるこのウイルスは、「トロイの木馬」型の不正プログラムで、Windowsの「不適切な MIME ヘッダが原因で Internet Explorer が電子メールの添付ファイルを実行する」というセキュリティホールを悪用したものだ。メールの添付ファイルという形で侵入し、添付ファイルを実行するとFunlove.4099をインストールする。別のウイルスをインストールするため、このようなワームは「ウイルスドロッパー」と呼ばれる。BraidはWindowsシステムの中核ともいえる「Explorer.exe」を終了させ起動不能にするほか、感染したPCのさまざまな情報を本文としたメールを大量送信する。送信者名に感染PCの所有者名、件名に感染PCの組織名を使用するため、うっかり開いてしまいやすい。