【詳細情報】法輪功(Falun Gong)のメンバーが中国紙をハッキング | ScanNetSecurity
2024.04.25(木)

【詳細情報】法輪功(Falun Gong)のメンバーが中国紙をハッキング

◆概要:
 中国民報紙(Ming Pao)のオンライン閲覧者は2002年10月2日、Mingpao.comにアクセスしようとした際に法輪功が運営していると考えられているウェブサイトにリダイレクトされた。

国際 海外情報
◆概要:
 中国民報紙(Ming Pao)のオンライン閲覧者は2002年10月2日、Mingpao.comにアクセスしようとした際に法輪功が運営していると考えられているウェブサイトにリダイレクトされた。

 このハッキング行為は中国のローカルドメインサーバーで発生した。香港に拠点を持つ法輪功の広報担当者Kan Hung-cheungさんは、このハッキング行為が法輪功によるものであることを否定し、「ユーザーが法輪功のウェブサイトにリダイレクトされるからといって、法輪功がハッキングを行ったというわけではない。これは、法輪功にぬれぎぬを着せようとした他者による行為であると考えている。自由で開かれた社会で、このような手段を使う必要はない」と述べた。

 法輪功は中国で禁止された宗教分派である。この瞑想グループに自由に参加することができる香港住民は、法輪功のウェブサイトにリダイレクトされなかったが、一方この「悪魔の信仰」を持つことを厳しく禁じられている中国本土のユーザーのみが、同ウェブサイトにリダイレクトされた。


◆情報ソース:
・Associated Press (http://www.cnn.com/2002/TECH/internet/10/03/china.hack.ap/index.html) , Oct. 03, 2002

◆キーワード:
 Hacker Group: Other Religious Groups: Other
 China Hong Kong

◆分析:
 (iDEFENSE米国)この事件が本当に法輪功の行為であるならば、これは法輪功が中国本土での信仰活動を継続する意思の表れであり、また同グループの一部のメンバーが持つ高い技術力を利用してグループの目標を達成する構えであることを示す。

 中国当局は2002年3月、法輪功の15人のメンバーを中国北東部の複数の都市でケーブルテレビシステムに侵入して法輪功のビデオを放映しようとした容疑で投獄した(ID# 108451, April 3, 2002)。

 中国は10月1日から1週間続く国慶節休暇中(China's National Day)に、コンピューターハッカーに対する警戒を強める計画をしている。中国はすでにインターネットの検閲を強化した。同国の情報セキュリティ専門家は、同休暇中に発生する可能性の高いコンピューターウイルスやハッキング攻撃に対してより強固なセキュリティ対策を講じるよう関係省庁およびインターネットサーファーに警告している。

 中国ではこの一週間の休暇中にすべの学校、工場、店が閉められ、国民全員が休暇をとって祝う。このため、通常よりも大量のハッキング行為が発生するのではないかという懸念の声も多い。


※この情報はアイ・ディフェンス・ジャパン
 ( http://www.idefense.co.jp/ )より提供いただいております。
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  情報の内容は以下の時点におけるものです。
 【01:17 GMT、10、07、2002】
《ScanNetSecurity》

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