【詳細情報】Raisethefist.comの前ウェブマスターが重罪容疑を認める | ScanNetSecurity
2024.04.16(火)

【詳細情報】Raisethefist.comの前ウェブマスターが重罪容疑を認める

◆概要:
 連邦裁判所に召喚された無政府主義ウェブサイトRaisethefist.comの前ウェブマスター、Sherman Martin Austin容疑者が、重罪容疑を認めた。Austinは、連邦犯罪における使用を意図した爆発物、破壊装置および大量破壊兵器に関する情報配信の罪に問われている。

国際 海外情報
◆概要:
 連邦裁判所に召喚された無政府主義ウェブサイトRaisethefist.comの前ウェブマスター、Sherman Martin Austin容疑者が、重罪容疑を認めた。Austinは、連邦犯罪における使用を意図した爆発物、破壊装置および大量破壊兵器に関する情報配信の罪に問われている。同容疑者の司法取引の条件として、1ヶ月間の投獄、厚生施設での5ヶ月間の生活と、3年間の仮釈放が提示されている。

 2002年1月24日に、カリフォルニア州シャーマンオークスにあるAustin (当時18歳) の自宅の強制捜査が行われ、Raisethefist.comが米国メディアの注目を集めた (ID #107282, Feb. 1, 2002)。Austinが運営していたRaisethefist.comウェブサイトは、無政府主義と反政府主義のテーマに傾注し、爆弾の作成方法などの情報を提供していた。FBIによれば、 Austinは "Ucaun" の別名を使ってさまざまなウェブサイトをハッキングしたほか、3つのウェブサイトで troop.cgi と呼ばれるハッキングプログラムを公開した。

 捜査当局は、Austin の母親宅からファイルとコンピューターを押収した。Newsbytesによれば、強制捜査を担当した捜査員が自己防衛のために完全武装していたことを、FBI の広報担当官が認めている。

 Raisethefist.comは、Austin裁判の最新情報の提供を約束している。支持者の1人は、メインウェブサイトに次のコメントをポスティングしている。「言論の自由は奪われた :(... 若者よ、希望を捨てるな。このような結果になったことは誠に残念だが、同士の言葉にもあるように、反テロ法によって言論の自由の擁護者が倒れるたびに、多数の同士が立ち上がる。同士たちが君のような思いやりの心を持っていることを願う。平和、愛、希望、そしていつの日か、全国民に真の正義が訪れることを祈る。」


◆情報ソース:
・Raisethefist.com (http://www.raisethefist.com/news.cgi?artical=wire/──9846413t4a.article), Sept. 22, 2002
・Carnegie Mellon University (School of Computer Sciences, http://www-2.cs.cmu.edu/People/dst/raisethefist/msgs/2002-08-27.txt), Aug. 27, 2002
・Newsbytes (http://newsbytes.com/news/02/174122.html), Jan. 31, 2002

◆キーワード:
 Hacktivists Actor: Other
 Hacker Group: Other United States
 Legal: Criminal National Courts
 Legal: US Legal: Other
 US: Other Offices/Agencies US: Law Enforcement
 US: Federal Bureau of Investigation/FBI US: Secret Service
 US: Federal Bureau of Investigation/FBI

◆分析:
 (iDEFENSE 米国) この強制捜査は、世界経済フォーラムの一週間前に決行されたもので、インターネット上での政治的抗議活動に注目が集まった。世界経済フォーラムは、グローバライゼーション反対運動の舞台となっており、企業グローバライゼーション反対派グループによる最近のサイバー攻撃のターゲットにもなっている (ID# 107281, Feb. 1, 2002)。また、各国政府の政策に関するさまざまな意見を表明するインターネット声明も増加している。SWATチームにも例えられるAustin宅の強制捜査は、反政府主義者による政府批判の絶好の機会となり、他の無政府主義者や反政府主義者によるオンライン抗議も活発化している。Austinが有罪判決を受ければ、活動家ウェブサイトにおける反政府・反企業プロパガンダの基盤が拡大し、今後のサイバー攻撃のきっかけとなる可能性もある。

※この情報はアイ・ディフェンス・ジャパン
 ( http://www.idefense.co.jp/ )より提供いただいております。
  アイディフェンス社の iAlert サービスについて
  http://shop.vagabond.co.jp/p-alt01.shtml
  情報の内容は以下の時点におけるものです。
 【16:03 GMT、09、24、2002】
《ScanNetSecurity》

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×