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2018.09.22(土)

UFJ 銀行で2重引き落とし、引き落とし漏れ

 先日、Webサーバーにクロスサイトスクリプティングの脆弱性が発覚したUFJ銀行だが、口座振替自動引落しシステム不具合により、2重引き落としと、引き落とし漏れの事実が発覚した。同行では24日に公共料金など各種口座自動引落しが通常よりも遅れ、午後遅くとなる事象が

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 先日、Webサーバーにクロスサイトスクリプティングの脆弱性が発覚したUFJ銀行だが、口座振替自動引落しシステム不具合により、2重引き落としと、引き落とし漏れの事実が発覚した。同行では24日に公共料金など各種口座自動引落しが通常よりも遅れ、午後遅くとなる事象が発生している件を告知していたばかりだった。

口座振替自動引落しシステム不具合について
http://www.ufjbank.co.jp/ippan/news/0128.html

 2重引き落としの原因としては、「口座振替引落し結果データ還元のシステム管理不具合の影響を受けたため、大量の口座振替データ処理を実行する中で、一部のデータ管理の人為的ミスにより発生したもの」としている。発覚した件数だけでも、2重引き落としが約18万件、約29億円にも及び、引き落とし漏れは約5,000件で、約3億円。同行では、すでに29日以降は同様の問題が発生しないよう、対策を施したとしている。

 しかし、リリースでは抜本的な強化を実施するとともに、システム不具合の復旧を行うとしているが、「口座振替引落し結果データ還元につきましては、システム管理不具合を精査し、正常な運用状況になる目処は、2月中旬の見込みです」となっており、最終的にシステムが正常になるまではしばらく時間がかかりそうだ。

 同行では、先のクロスサイトスクリプティングについても、そもそもセキュリティホールが存在するWebサーバーを使用するなど、セキュリティ管理に対する危機意識が余りにも低く、事後対策も十分ではなかった。
 また、顧客に対する告知が不十分であったり、危険性に関する説明が行われなかったばかりか、クロスサイトスクリプティングに関する告知も1週間で掲載を取りやめている。少なくとも銀行という資産を預かっているものが、このような状態では大きな不安が残る。正直なところ、セキュリティ体制が「無い」といっても良いくらいだ。


UFJ銀行のサーバーにクロスサイトスクリプティングの脆弱性
(2002.1.17)
https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/3737.html

UFJ 銀行 セキュリティホールの対処を完了の告知 残る疑問と課題
(2002.1.18)
https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/3763.html

事後対応でわかる企業姿勢 不十分なアナウンスの UFJ銀行と適切なアナウ
ンスと対処のソニー(2002.1.25)
https://www.netsecurity.ne.jp/article/1/3803.html

 なお、下記のURLには、「今までの日本の銀行にはできなかったことをやります」と書いてある。確かに、いままで他の銀行がやらなかったような失態を演じ、まさに言葉通りとなってしまったのは、皮肉としかいいようがない。

頭取による挨拶
http://www.ufjbank.co.jp/topics/aisatsu.html


[Prisoner Chaturanga]

詳しくはScan Daily EXpressおよびScan 本誌をご覧下さい)
http://vagabond.co.jp/vv/m-sdex.htm
http://vagabond.co.jp/vv/m-sc.htm

《ScanNetSecurity》

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