パソコン初心者のための安全なインターネット講座 〜その3〜 | ScanNetSecurity
2024.04.20(土)

パソコン初心者のための安全なインターネット講座 〜その3〜

「常時接続」「ブロードバンド」という言葉を頻繁に耳にするようになってきた。パソコンを買ったら直ぐにインターネットに接続することもできるようになってきた。

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「常時接続」「ブロードバンド」という言葉を頻繁に耳にするようになってきた。パソコンを買ったら直ぐにインターネットに接続することもできるようになってきた。

 ブロードバンドで何ができるのか?簡単に言うと「高速通信」ができるということだ。つまり今までよりも大きな容量のデータ通信が行えるということ。高画質の画像であったり、音声データであったり、動画データであったりと、これらを容易に閲覧、入手できるわけだ。こうなると、たいていの人(多くは男性だが)がアダルトコンテンツを閲覧しようとする。かくいう私も、インターネットで最初に検索ワードとして使用したのは「アダルト」である。

 確かに、ブロードバンドではこれらのコンテンツをストレス無しに閲覧することが可能だろう。ダイヤルアップのようにストリーミング再生の動画を見るのに、いらつくことも少ない。

 しかし、ここで注意してもらいたいことがある。いくら無料と謳っていても、世の中にそうそううまい話はなく、たいていが有料コンテンツへと誘導するための仕組みを持っている。それを明示しているサイトもあるが、こっそりと気付かれないように有料の領域へ誘い込むサイトも多い。

 そんな時に、少し、ほんの少しでいいからはやる気持ちを抑えて、注意してみて欲しい。そうすれば、知らないうちに有料の領域へと踏み込むことは少なくなる。

 まず、リンク先のURLを確認する。これは、リンクにマウスを合わせると、ウィンドウの下部にあるステータスバーにURLが表示されるのでそこで確認できる。このリンク先のURLの最後に、「.exe」という文字列が付いていたら、クリックしないほうが賢明だ。これは実行プログラムと呼ばれるものであり、何かのプログラムをダウンロードさせる、若しくはそのまま実行させる。アダルトサイトにあるプログラムは、たいていダイヤルQ2へと自動でダイヤルさせるプログラムであったり、国際電話へ自動でダイヤルさせるプログラムである。プログラムによってはそのまま実行され、貴方が気付かないうちに、ダイヤルQ2や国際電話へとダイヤルさせられている場合がある。気付かずに利用していると、後日送られてくる請求書の金額を見て驚くに間違いない。

 次に気を付けてもらいたいのは、特殊な「ボタン」である。アダルトコンテンツには、さわりだけを見せておいて、その先に進むにはそれらのボタンを押さなくてはならないケースがある。これらのボタンには「もっと見る」や「続きを見る」などの文字が書かれている。このようなページを閲覧する際に、「年齢認証」などと書かれている小さなウィンドウ(正確にはダイアログ)が開くことがあるのも特徴だ。書かれている内容は「18歳以上であるか?」というもの。ここで、「はい」を選ぶと、上記の特殊な「ボタン」のあるページが表示される。この年齢認証がでた後に、表示される特殊なボタンには要注意である。

 アダルトコンテンツを閲覧する際に、気を付けるべき点を2パターン紹介した。しかし、実はこれらのページには、もっと分かり易い判断材料があることがほとんどなのだ。たいていの場合はページの最下部に、小さな文字で、しかも背景と同系色で分かりにくさに配慮して「注意」などの文言が記されていたりするのだ。ここには「クリックするとQ2に接続されます」や「プログラムをダウンロードします」などが書かれており、さらに「同意した方のみクリックしてお進みください」などとも書いてあったりする。

 つまり、先に述べた気を付けるべき点に気を付ける前に、ちゃんとページ全体を見て、その上でリンクをボタンを押しましょう、ということである。先を見たい気持ちは分かります。でも、「全てが無料」そんな話はそうそう転がってません。そんなこと言われても、と言う人もいるでしょう。だったら、いっそのことアダルトコンテンツは見なければ良いんです。早い話、それが一番安全です。

《ScanNetSecurity》

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