欧州のセキュリティ・ソフト関連市場が好調のようだ。市場調査会社IDC 社によると、特に3A(管理、権限付与、認証)関連のセキュリティ・ソフトウェアの市場規模が2000年の7億4200万ドルから、2005年には24億ドルに達すると予想され、年率27%の伸びが見込まれている。 3A ソフトウェア技術は、電子ビジネスにおけるオンライン決済や顧客拡大を実現する重要なツールと目されている。IDC 社の最新報告書では、3A 関連ソフトウェア市場の成長が規模および速度においてファイアウォールやアンチウイル・ソフトウェア市場よりも勝っていると分析した。3Aソフトウェア市場の中でもウェブ・サインオンや電子メール・スキャン・ソフトウェアが各々61%と45%と最も高い成長率を示すと予想している。 さらに同報告書は、当該分野の欧州市場を牽引する大手ソフトウェア・ベンダーとして、IBM 社の一部門であるTivoli、Computer Associates 社、ベルギーに拠点を置くUbizen 社、RSA 社などを挙げている。IBM 社のTivoli は権限付与技術に、他方Computer Associates 社は従来よりメインフレームおよびUnix 環境に焦点を絞っている。