米市場調査会社IDC社は、ITセキュリティ関連の売上が2005年度末までに、2000年の67億ドルから約3倍増の210億ドルに達すると述べた。その数値は、年平均成長率(CAGR)が25.5%に上ることを示す。IDC 社のアナリストAllan Carey氏は「セキュリティ関連の売上拡大は、リモートLAN、エクストラ/イントラネット、無線アクセスサービスに対し企業の関心が高まっていることを示している。ネットワーク・セキュリティの新システムの開発とそれを迂回する技術の開発がいたちごっこのように繰り広げられている昨今、より高度な情報セキュリティ・システムの必要性が高まってくるだろう」と説明した。 尚、金融機関はさらなるセキュリティ強化に向け、引き続きITセキュリティ・サービスへの支出を行うと予測される。ITセキュリティ・サービスの2000年の市場規模は8億4800万ドルだったが、2005年には22億ドルに達する見通しだ。