インド出身のハッカー少年が夏休みを利用して、倫理的ハッキングの技術やトリックに関する600ページの本を執筆し、英国の大手出版社が版権を獲得した。本を執筆したのは、ニューデリーに住むAnkit Fadia 君(16歳)で、本のタイトルは『倫理的ハッキングの非公式ガイド』。執筆に要した期間は、僅か15日だったという。そして、英国の出版社Macmillan 社がその内容に興味を示し、9月に5ポンド前後で発売されることになった。 Fadia 君はウェブサイトhackingtruths.box.sk を運営しており、インドにいくつかあるコンピュータ雑誌のウェブサイトに侵入してハッキングやクラッキングの方法論を独学で習得したと語っている。ハッキングを行った後は、その雑誌の編集者に電話をかけ、自分のした行為およびサイトの脆弱性に関し報告した。「僕のハッキングは、倫理に基づいているんだ。何故なら、僕自身もそして被害者も得るものがあるから」とFadia 君。本を執筆した理由については、ハッキングの技術や倫理に関する信頼できる実用書がなかったため、と述べた。本の内容は、レジストリ編集、暗号化、ウイルスの作成および処理、パスワード解読で構成されている。Macmillan 社は、既に3000冊の予約注文を受けたと述べた。