オランダの通信社ANPは、プロテニス選手Anna Kournikovaさんの写真を使って、世界中にウイルス感染の被害をもたらしたAnnaウイルスの作者OnTheFly(20歳)が地元の市長から就職の面接を打診されていると報じた。同ハッカーが住むオランダ北部Sneek市のHartkamp市長は「彼が非常に有能な青年であることは明白だ。彼のような人物を市の情報技術課に雇い入れたいと思っている」と述べた。ANPによると、学生の同ハッカーは、市長から「卒業したら、“真面目な面接”に来て下さい」と打診されたという。 同ハッカーは14日に警察に出頭し事情聴取を受けた後、釈放された。容疑に関しては、後で判断が下されるという。「Annaウイルスがこんなに早く拡散するとは、思わなかった。インターネット・ユーザがちゃんとウイルス対策を講じているのか、知りたかっただけなんだ」と同ハッカーは語った。 あるセキュリティ専門家は「Annaウイルスの作者が有能だとは、決して思わない。彼は簡単なウイルス生成ツールキットを使ってウイルスを作成しており、プログラミングに関する知識は皆無に等しい」とコメントしている。