10月25日、米マイクロソフトは本社コンピュータが、外部からのハッキング受けていたことが、同社のセキュリティ担当者により発覚した。翌26日、同社はFBIに通報。その後、調査の結果「Qaz.Trojan」とよばれるワームプログラムにより、侵入が行われていることを確認している。「Qaz.Trojan」は、ネットワーク内の共有スペースに潜伏し、アプリケーションなどになりすますワーム。感染しているマシンは、ロシアの電子メールにパスワードやIPを送信するほか、外部から遠隔操作を行うことが可能になる。 すでに、犯人が外部にOSのソースコードなどを送信されており、ソースが流失も危惧されているとの情報もあるが、米マイクロソフトはこれを否定。OSのコード改変や破壊などは行われていないとしているが、同社の知的資産の公開を盾にとり、脅迫などが行われるおそれもあると見られている。 なお、同社では「Qaz.Trojan」への対策ソフトを、同ワームが発見された後に導入ずみだった。http://www.microsoft.com/technet/security/001027.asp