同報告書によると、ホワイトハウスの児童向けサイト“White House for Kids”は、クリントン政権の強力な支持を得て1998年に制定された児童オンライン・プライバシー保護法(COPPA)に違反しているという。COPPAは、子供から個人情報を収集する際、事前に親の同意を得ることを児童向けサイトに義務づける法律だ。当初、COPPAは商業用ウェブサイトのみ適用されていたが、クリントン政権の行政管理予算局が連邦政府機関のサイトもCOPPAを遵守するよう各省庁に通達した。しかしPrivacilla.orgの真の狙いは、“White House for Kids”サイトが掲げるプライバシー方針の慣行を非難することではなく、COPPA自体の問題点を浮き彫りにすることにあるようだ。
同組織は報告書の中で、“White House for Kids”サイトは子供たちを深刻な危機に晒しているわけではない。それは、商業用の児童向けサイトも同様である。しかしCOPPAが今年(2000年)4月に施行されて以来、双方向性の教育的コンテンツを配信していたいくつかのサイトがCOPPAの要件を満たすことが出来ず閉鎖に追い込まれた、と指摘した。