9月15日、携帯電話サービス・プロバイダーNextel Communications社のウェブサイトにセキュリティ上の不具合が発見された。発見したのはMike Koper氏だ。その不具合を悪用して他の顧客のアカウント情報を入手することができる。 Koper氏によると、問題の不具合は新規購入電話の追加や既存アカウントの閉鎖、そしてユーザのオプションの変更などを行うオンライン・サービスNextel Account Managerにある。そのURLにユーザのアカウント番号が表示され、代わりの番号を入力すると容易にそのアカウントへのアクセスが可能になる。また、ログイン・ページのソースコードを見るだけで、URLを操作するための十分な情報をハッカーに与えてしまう恐れがある。 同氏は、ストーカーがこの不具合を悪用して、同社顧客の携帯電話の通話記録を追跡する可能性があると指摘した。仮にストーカーが被害者の名前や携帯電話番号、住所などを知った場合、カスタマー・サービスに電話し自身が持っている被害者の情報をもとにアカウント番号を聞き出すことが可能になる。そして、そのアカウント番号からオンラインで被害者の請求書をチェックし、通話記録などを調べることができると同氏は警告した。 Nextel社はこの不具合に関する報告を受けて、直ちに同社のホームページからAccount Manegerへのリンク機能を停止し、不具合を修正した。 「幸運にも、不具合に関する苦情はこれまでに一件も寄せられていない」と同社のBen Banta副社長は述べた。