プライバシー方針を改訂(Amazon.com) | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

プライバシー方針を改訂(Amazon.com)

 オンライン・プライバシーの懸念が高まる中、大手小売サイトAmazon.comがプライバシー方針を改訂し、2300万人もの顧客にその旨を通知する電子メールを送信した。

国際
 オンライン・プライバシーの懸念が高まる中、大手小売サイトAmazon.comがプライバシー方針を改訂し、2300万人もの顧客にその旨を通知する電子メールを送信した。

 同社の広報担当Patty Smith氏は今回のプライバシー方針改訂の目的について、個人情報の使用に関する顧客の懸念および急速に変化するビジネス状況に対応するためと説明した。そして「新プライバシー方針は、従来よりも明確になっていると思う。弊社は、個人情報の売買について顧客自身が正確に把握することを望んでいる」と付け加えた。
 プライバシー擁護団体は、Amazon社の改訂をオンライン・プライバシー問題にとって重要な第一歩と見なしているが、米政府によるインターネット・プライバシー法の法制化の動きがなければ今回の改訂はありえなかっただろうと述べた。

 新プライバシー方針では、Amazon社がいつ、どこで顧客の個人情報を使用するのかについて詳述している。それによると、同社は商品アドバイスなどを行う際、同社の子会社および関連会社と個人情報を共有する。しかし、もしも新方針に明記されている条件以外で顧客の個人情報を使用する場合は、顧客の同意が必要となる。旧方針では、将来的に同社が顧客の個人情報を第三者に売却もしくは貸し出しする可能性を示唆していたが、新方針ではそのような使用条件は明記されていない。また旧方針では、顧客が同社に電子メールを送信して自身の個人情報の使用を禁じる権利が明記されていたが、新方針ではそのような顧客の選択機能は廃止されている。
 Smith氏はこの件に関し「新プライバシー方針では顧客情報の取り扱いについて明確に詳述しているため、顧客の選択権は取り除いた」と説明している。


《ScanNetSecurity》

国際 アクセスランキング

  1. レッドチーム演習大成功 丸五か月間誰も気づけず

    レッドチーム演習大成功 丸五か月間誰も気づけず

  2. ランサムウェア集団が謝罪

    ランサムウェア集団が謝罪

  3. [まさか本気でそんなに儲かると思った?]サイバー犯罪者さん 職種別給与一覧 ~ 求人広告22万件調査

    [まさか本気でそんなに儲かると思った?]サイバー犯罪者さん 職種別給与一覧 ~ 求人広告22万件調査

  4. 国際手配のランサム犯 逮捕されずに世界中を旅行

  5. Windows 10ではSafeDiscと特定バージョンのSecuROMのDRMシステムを利用した古いゲームがプレイ不可に、セキュリティホールとなる可能性を考慮

  6. 国連サイバー犯罪条約が「グローバル監視協定」になる危険性

  7. 支払額倍増の場合も ~ オラクルが Fortune 200 へ Java ライセンスに関する監査書送付を開始

  8. 資金力で警察に勝るサイバー犯罪集団とインターポールのプロジェクト

  9. 訃報「伝説のハッカー」ケビン・ミトニック氏 59歳

  10. ウクライナの違法な仮想通貨のマイニング工場を摘発、PS4など3,800台のゲーム機を押収

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×