LOVEウイルスの容疑者、不起訴(フィリピン法務省) | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

LOVEウイルスの容疑者、不起訴(フィリピン法務省)

 フィリピン法務省は8月21日、コンピュータ・ウイルス“I LOVE YOU”散布の疑いが持たれていたコンピュータ大学の元学生を証拠不充分で不起訴処分にしたと発表した。5月4日に発生したLOVEウイルスは、全世界の電子メール・システムに被害をもたらし、その被害総額は100

国際
 フィリピン法務省は8月21日、コンピュータ・ウイルス“I LOVE YOU”散布の疑いが持たれていたコンピュータ大学の元学生を証拠不充分で不起訴処分にしたと発表した。5月4日に発生したLOVEウイルスは、全世界の電子メール・システムに被害をもたらし、その被害総額は100億ドルを上回ると推計される。

 フィリピンAMAコンピュータ大学の元学生だったOnel de Guzman(23歳)は、誤ってLOVEウイルスを撒き散らした可能性のあることは認めていたが、ウイルス作成に関しては否認していた。
 6月にJoseph Estrada大統領がサイバー犯罪を取り締まる法律を制定したが、LOVEウイルス事件はその法律が施行される前に発生しているため適用されなかった。そのためフィリピン国家捜査局(NBI)は、Guzmanを窃盗罪およびクレジットカードの不正使用を取り締まるアクセス機器規制法違反の疑いで逮捕し、フロッピーディスク17枚、電話、コンピュータ周辺機器を彼のアパートから押収したが、コンピュータやモデムは発見されなかった。


《ScanNetSecurity》

国際 アクセスランキング

  1. レッドチーム演習大成功 丸五か月間誰も気づけず

    レッドチーム演習大成功 丸五か月間誰も気づけず

  2. ランサムウェア集団が謝罪

    ランサムウェア集団が謝罪

  3. 国際手配のランサム犯 逮捕されずに世界中を旅行

    国際手配のランサム犯 逮捕されずに世界中を旅行

  4. [まさか本気でそんなに儲かると思った?]サイバー犯罪者さん 職種別給与一覧 ~ 求人広告22万件調査

  5. Windows 10ではSafeDiscと特定バージョンのSecuROMのDRMシステムを利用した古いゲームがプレイ不可に、セキュリティホールとなる可能性を考慮

  6. 国連サイバー犯罪条約が「グローバル監視協定」になる危険性

  7. 資金力で警察に勝るサイバー犯罪集団とインターポールのプロジェクト

  8. ウクライナの違法な仮想通貨のマイニング工場を摘発、PS4など3,800台のゲーム機を押収

  9. Nimda.E変種ワームが、異なるファイル名を伴って攻撃開始

  10. 「営利企業でなくボランティアに製造物責任負わす」Python 責任者異議

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×