コンピュータ技術者らは、来月開幕されるシドニー五輪で新型サイバー攻撃を阻止するため昼夜を問わず働くことになるだろう。試合結果を改ざんする愉快犯的なコンピュータ・ハッカーは、武装したテロリストに比べ危険度は低いと見なされているが、競技運営者らに混乱をもたらすのは必至である。豪州通信相のRichard Alston上院議員は8月22日「我々はシドニー五輪に混乱をたらす恐れのあるコンピュータ・ハッカーを深刻な脅威と捉えている。この件に関して、絶対に大丈夫だという保証はない」と閣議が始まる前に述べた。 39の競技会場から送られた何千という試合結果は電子形式で保存され、ヒット数が10億回を上回ると予想される公式オリンピックサイトに掲載される。 同上院議員は、ハッカーを阻止するコンピュータ・システム防護策については公表しない方針だ。そして「性善説の立場をとるつもりはない。混乱を起こそうと企む人々がいるという事を絶えず念頭において、作業を進める必要がある」と付け加えた。 オリンピック会期中、PC 7300台以上を使ったネットワークを管理するのはIBM子会社Tivoli Systemsだ。「全てが順調に進んでおり、準備万端だ」と同社の豪州、ニュージーランド担当統括責任者Steve Burke氏は述べた。