大手スーパーマーケット・チェーンの英Safeway社は、同社のシステムがハッカーに攻撃されたためウェブサイトを停止したと発表した。同社の広報担当Emma French氏によると、ハッカーは8月4日の夜Safeway社のコンピュータに侵入し、3000人に上る顧客の電子メール・アドレスを入手した。そして4日から5日にかけて同社の名を騙った電子メールを顧客に宛てて送信した。そのメールの内容は同社の商品の価格を25%値上げするというもので、「まったく馬鹿げたメールで、無礼極まりない」と同広報担当者は怒りを露わにしている。 英国のスーパーマーケット業界は、昨年(1999年)米小売大手のWal-Mart Store社が英Asda社を買収して以来、広告宣伝に多額の資金を投入すると同時に低価格競争が激化していた。そして先月(7月)Wal-Mart Store社は、同社の英国初進出の大型ショッピングセンターは競合店よりも約10%ほど安価で商品を販売する予定だと発表した。 英Safeway社は8月5日、ハッカー攻撃を受けた事実を顧客に電子メールで通知し、事件の詳しいは経緯は現在調査中ある旨を告げた。
