米Symantecは、Palm OSプラットフォーム対応のアンチウイルス・ソフトウェアを開発していると発表した。ハンドヘルド機器をターゲットにしたウイルス、ワームはまだ発見されていないが、Palm OSは他のOS同様ウイルス等の危険に晒されやすい、と専門家は指摘している。 同社によると、現在、試作品段階にあるアンチウイルス・ソフトウェアは、“マイクロエンジン”を搭載しており、ハンドヘルド機器を標的にした潜在的危険性をアンチウイルス専門家らが検知するのを支援するソフトだ。価格および販売時期については、まだ決定しない。 ハンドヘルド機器に搭載しているメモリー容量や二次記憶容量が小さいため、同社のアンチウイルス・リサーチ・センターでは現在、悪質コードを検出するための既存の方法とは違う技術を研究中だ。 マサチューセッツ州ケンブリッジに拠点を置くGiga Information Group社のアナリストJan Sundgren氏は、ウイルス攻撃がコンピュータからPDA(Personal Digital Assistant)や情報処理機能を備えたデバイスへと拡大していくのは時間の問題と述べ、「将来、ハンドヘルド機器やPDAを使用する人は、ウイルス感染を心配するようになるだろう」と警告した。